オトナテスト

http://www.aoky.net/articles/paul_graham/notnot.htm

大人扱いのためのテストの1つは、まだ子供のすっぽかしの名残を持っているか見るということだ。小さな子供は、何か難しいことをやるように言われたとき、泣いて「できないよ」と言えば大人はたいてい免除してくれる。子供には魔法のボタンがあって、「ぼくは子供なんだ」と言ってそのボタンを押せば、ほとんどの難しい状況から開放してもらえる。しかし成人の場合、すっぽかしは許されない。もちろん相変わらずやる人もいるが、そうすると無慈悲に切り捨てられることになる。

成人かどうか言うためのもう一つの方法は、挑戦に対してどう反応するか見ることだ。まだ成人にならない人は、大人に挑戦されると、彼らの支配を認めるような仕方で反応する。大人が「ばかげたアイデアだ」と言うなら、子供は脚の間にしっぽを挟んで引き下がるか、あるいは反抗する。しかし反抗は従属と同様、下位にあることを意味するのだ。「ばかげたアイデアだ」に対する大人の反応は、相手の目を見て、「そうですか? どうしてそう思われるんです?」と聞くことだ。

もちろん挑戦に対して子供じみた反応をする大人はたくさんいる。あまりお目にかからないのは、挑戦に対して大人のように反応する子供だ。そういう人を見つけたなら、その人は年齢に関係なく大人なのだ。