アルカリ性定着液

このまえ2Bで渡部さんにアルカリ性定着液の話をしたら、「アルカリ性定着液の定着液なんてあるの?!」「ハイポの発見が写真のはじまりなんだよ」などと思っても見ない反応。某所でも共同購入の話がすすんでびっくりしますた(・∀・)。
ちなみに通常定着液というのは酸性。


今回渡部さんに話をしたのは、暗室系の話ではそこそこ名前が出てくる「すずきりゅうじ」さんが開発してアメリカの会社が販売をしているclearfixというもの。

http://www.digitaltruth.com/store/silvergrain.html

アルカリ性定着液というのはアメリカの白黒者の間では結構ポピュラーらしく、海外のサイトを見ているとそこそこ目にします。
アルカリ性定着液のメリットと言うのは、アルカリ性→酸性という処理ではなく、アルカリ性アルカリ性という処理が出来て印画紙に負担が少ないのでアーカイバル処理に向くことらしいです。

酸化しやすそうですが保存性かわらず。clearfixの場合は他の現像液や停止液、水洗促進剤についても、他社の製品を使うことも問題ないとの記述がありますので、TF-4のように停止を水停止にしなくちゃいけないといった制限がないのもうれしいところ。

すずきさんの話では水洗効率もかなりよく、バライタでもかなり水洗を短くできるようです。
某所の書き込みを引用すると...

バライタ紙を使って実験してみましたが、私の定着液(Clearfix 1+3) だと、

定着 1分(連続撹拌)
水洗 1分(流水か、入れ替え一回の連続撹拌)
水洗促進剤 5 分(連続撹拌)
水洗 5〜10分(流水か入れ替え4回の連続撹拌)


で、残留定着液はアーカイバル基準値以下になります。
全て厳密に連続撹拌すれば、試験に使った印画紙と、私の水道水では、最後の水洗5分でもクリアーするのですが、安全をみて10分を推奨します。

最後の水洗の入れ替えは、1分、2分、4分、4分の計11分がよろしいと思います。

渡部さんも言ってましたが、水洗促進剤は連続撹拌と言うところがポイントのようですね。
水洗も流水10分でいいというのは、バライタで1時間水洗をやったことのある人から考えれば夢のような話。
海外ではkoイケ先生もmixiで書いてましたが、流水を使うと言うのはかなり贅沢な方法なので、水洗で水を節約できると言うのはかなりのメリットのようです。

某所に書くと長くなりそうなので日記に書いてみますた。共同購入のひとが増えるといいなあ。