集散光式と散光式

さて、うちの引き延し機は、おやじのお古の集散光式のものなんですが、2Bの引き延し機はカラー対応の散光式。ワークショップで焼いてたときは気付かなかったんですが、その後自宅でばんばんと焼いた後に2Bの暗室で焼くと、違いがものすごく良くわかります。自宅の集散光式の場合、どうしてもハイライトからグレーにかけての部分が粒子が立ってしまって、撮ったときはすっきりとしたもやだったものが、ドヨーンとした曇りの日に(泣)。


特に夕焼けの逆光のトーンなんかググッと落ち込んじゃってなかなかすっきりしゃっきり、向こうにつき抜けるような空のトーンが出なかったんですが、ベタの後で少しだけ焼いたワークプリントのトーンを見ると、ものすごく滑らかなハイライトからグレーにかけてのトーンが出てる。あ、おれのフィルム現像がダメなせいじゃなかったんだと、すこしおもいますた(笑)


たまたま2Bにいた先日の個展が素敵だったYさんに聞いてみたところ、「散光式と集散光式では出るとこ違うんですよ、こういうところ(ハイライトからグレー)のトーンは散光式だと放っておいてもトーンは出るんですけど、黒はなかなか締まらないんですよねえ。だから本当は両方あるほうがいいんです」とのこと。
渡部さんのあのトーンは散光式だからでるトーンなんだなあ、と少し納得。


今回の組の中で一つは散光式で焼かないとダメだな....。